長年使っていたキーボードにジュースを零してしまい、シフトキーが押しっぱなしという状況になってしまいました。

現在販売されているMacに付属のキーボードは、アルミフレームのフラットなタイプで、私が使っているMac Proもそのタイプでした。しかし、その前のタイプのアップルのキーボードのほうが、ストロークがしっかりしていて好みだったので、未だに使っていたのです。

 

と、いうわけで、どうせ捨てるならダメモトということで、分解修理してみました。

私と同じ理由で未だに使っている方もいると思うので、参考として記事にしておきます。分解修理についてはあくまで自己責任でお願いします。

 

今回の患者:Apple Wireless Keyboard A1016

用意するもの:六角レンチ(1.27mm)、マイナスドライバー、プラスドライバー(0番)、無水アルコール、ティッシュ等

 

ちなみに1.27mmの六角レンチというのはかなり細いので、持ってない人も多いかと思います。私も持っていなかったのですが、Amazonで良いモノが安く売っていたので買ってしまいました。

 

まずはマイナスドライバーを使ってキートップを全て外します。結構簡単に外れます。

「returnキー」「スペースキー」などの大きなキーには、針金状の部品がついています。これも取り外して、ティッシュでグリスを拭き取っておきましょう。

外したキートップはザルに開けて中性洗剤でよく洗います。洗ったら、広げた新聞紙の上に並べて乾かしましょう。

この時に必ずキー上面を上にして置かないと、中に水が残って故障の原因になります。また、ファンヒーターの前に置いたり、ドライヤーを使ったりすると変形する恐れがあります。

 

次にキーボードをひっくり返します。

上部左右にあるツマミ?をマイナスドライバーで回します。

 

ここまでは電池の交換で見たことがある人も多いはず。

カバーを外した内部にある5箇所のボルトを、六角レンチ(1.27mm)で回します。

カバーが外れました。

次に、写真でいう下側の左・中央・右にある、3箇所のボルトを外しましょう。

すると、透明なカバーが外れるはずです。

中から鉄板登場。

この時、緑色の配線を絶対に傷つけないように注意。といってもそう簡単には裂けないと思いますが。

この鉄板、なんと31個ものネジで止められていました。非常に頭をナメやすいので要注意です。

鉄板を外すと中からフレキシブル基盤がコンニチハ。

フレキシブル基盤は2枚組になってます。キーを押し下げることで、この2枚の間で通電して入力される仕組みですね。ジュースを零したことによって、常時通電状態になってしまったのが故障の原因だった模様。

無水アルコールを染みこませたティッシュで、フレキシブル基盤を綺麗に拭き取ります。

また、写真右下のCaps LockのLEDははまってるだけなので、簡単に外れます。今のうちに外しておきましょう。

基盤を外すと、キーボードのハウジングがお目見え。

はまっているのはメンブレン。スプリングの役割をしています。これもはまってるだけなので簡単に外れます。

外したらなくさないように紙コップにでも入れておきましょう。今回私は洗っていませんが、汚れているようなら、中性洗剤で洗うといいかも。

メンブレンを全て外したところ。これも中性洗剤で水洗いしました。Caps Lock用のLEDを外すことをお忘れ無く。

 

さて、各部品が完全に乾燥しているのを確認出来たら、今度は組立です。

順番としては、

1.ハウジングにメンブレンとLEDを入れる。

2.フレキシブル基盤を取り付ける

3.鉄板を取り付ける(ビスの頭をナメないように注意)

4.白いカバー(大)を取り付ける

5.透明なカバーを取り付け、ボルト2本を締める。

6.電池部の白いカバーを取り付け、ボルト5本を締める。

7.電池を入れ、電池カバーを取り付ける。

8.キートップを取り付け。

 

こんな感じです。順番を間違えると再度バラしなおしになります。

また、キートップのうち大きなキーには、針金状の部品を取り付けることをお忘れ無く。グリスは塗っても塗らなくてもあんまり変わらない気がしました。

 

以上、こんな感じで私のキーボードは治りました。

キーボードは人によって好みがあって、お気に入りのキーボードは長く使いたいものです。しかし、壊れたときにはもうその製品は売っていないということがよくあるもので・・・

今回の記事が、困っている方の手助けになれば幸いです。

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