ずいぶん間が開いてしまいましたが前回の続きを。

 

紆余曲折ありましたがなんとか退職することが出来た私。

会社を辞めた日の帰り道、すべての景色が美しく綺麗に見えたのを覚えています。今までグレーだった世界に色がついたような・・・そんな感じでした。

 

会社を辞めてから、とりあえず1ヶ月間は何も考えずにゆっくりすることにしました。

いやー、その1ヶ月間はとにかく楽しかったですねw

今までとにかく忙しかったのの反動で、最初は時間の使い方がよくわからなかったですが。とにかくお金を使いまくった気がします。週に3回くらいAmazonから荷物が届く感じでしたねー。

 

ちょっと精神が病み気味だったところを、1ヶ月のんびりすることで何とか元に戻すことが出来ました。

さて・・・いつまでも遊んでいるわけにもいきません。次の進路を決めなければ。

 

が、はっきり言ってそのまま転職するという考えはあまりありませんでした。地震後の混乱や不況の影響もあり、中途採用自体も少なかったですが、何より技術系の中途採用の特殊性がありました。

次の職種も技術系と決めていたのですが、技術系の中途採用というのは数が少ない上に、募集条件がすごく限定的なんですね。

たとえば「光学装置の製造現場で5年以上の実務経験のある方」とか「液体充填を含む製造ラインの立ち上げを主導できる方」みたいな。

ハッキリ言って技術屋で3年の実務経験なんてひよっこ同然なのです。IT系なんかだと3年の実務経験というと結構立派な経歴だったりするんですがね・・・

まして日本は新卒至上主義なので、中途採用の門戸は狭いのです。一般に転職というと、今まで居た会社より規模や待遇などがランクダウンしがちです。

転職した人の6割が給料が下がったという統計もあるみたいです。

http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001347

 

・・・と、いうわけで私は裏技を使うことにしました。そう、学校に行き直すのです。『学校に行き直すことによって、もう一度新卒の資格を手に入れよう!』という狙いです。

私の最終学歴は高専です。とすると編入資格があるのは大学・・・なのですが、今更大学に行っても・・・という気持ちがありました。

出来れば大学院・・・それも研究者ではなく実務者を育てるような学校は無いか?と探していたところ・・・

 

ありました!世の中には「専門職大学院」という素敵な制度があったのです!

 

専門職大学院とは、一般に学問を究め研究者を輩出する普通の大学院と異なり、実務者を輩出することを目的にしています。

そのため教師陣も実務畑の人間が多く、学生も社会人の方が多いのが特徴です。

そして運良く、近くにものづくりを専攻にする専門職大学院があったのです。

 

「けど最終学歴が高専卒(短大卒と同等)なのに大学院に入れるのか?」という不安があったのですが、受験資格には「社会人経験を大学修了相当と認めることができる」とありました。ラッキー!これで応募できる!

 

受験は面接と小論文のみでした。基礎学力に不安がある私にはこれもラッキーでした。

 

と、いうわけで何とか合格できた私。合格は8月で、入学は翌4月だったので半年間自由に遊ぶ大義名分を得たのです!

いやー楽しかったですね。週に4回くらいAmazonから荷物が届く感じでしたねーw

 

でもまぁお金は当然減っていくわけで・・・短期のバイトなんかをしながら入学まで食いつなぐことになりましたが・・・それはまた別のお話ということで。